みんなのラボ コラム
第11回 みんなのラボコラム「かめきち先生の試験管スノー」
いきなり大雪!!
暖かいお正月だったから、
なんかいやな予感がしていて「冬がこのまま終わるわけないよな~」なんて思っていたら、
やっぱり降ったね~、大雪。しかも-10℃くらいになっちゃって、やっぱり松本の冬はこうでなきゃね~。
寒いのは嫌だけど、やっぱり寒い時は寒くならきゃいけないんだよ。雪が降らないから、試験管の中で雪作っちゃおうかな~なんて準備してたら、ホントに雪になった。
というわけで、今回は、試験管の中で雪を作る実験!
試験管の中で雪を作る実験
- 塩化アンモニウム10gを20mlの水に溶かす。
そのままでは全部とけないから、熱湯につけながら振るととけるよ。(熱いから注意!)
全部とかさないとだめなんだ。 - この液を試験管に移してふたをする。
- そのまま静かに置く。
- すると・・・
雪の結晶のように降り出したよ!!
(もし、なかなか出てこない時は、ちょっと振ると出てくるよ。)
どうして雪が降るのか?
砂糖は、水とお湯ではどちらがたくさんとけるかというと、お湯の方がたくさんとける。
この実験も同じことを利用しているんだ。水温を上げると塩化アンモニウムがたくさんとける。
一度、溶けた塩化アンモニウムは、温度が下がってくると溶けきれなくなってまた結晶になって出てくるんだ。
実は、塩化アンモニウムを水に溶かそうとすると、試験管の中が冷たくなるんだ。逆に、水にとけていた塩化アンモニウムが結晶になって出てくるときは、試験管の中の水が温かくなるんだ。
だから、試験管の中の水に上向きの流れができる。でき始めたばかりの結晶は、小さくて軽いからこの流れに乗って上に流れていく。ところが、だんだん結晶が大きくなってくると重くなるから、上向きの流れに逆らって落ちてくる。だから、大きな結晶は下向き、小さな結晶は上向きに流れるんだ。
ずっと見てても飽きないんだな~。癒されるよね~。(カメもカメなりにいろいろあるのわけで)この実験は、あたためて溶かしてって何度も繰り返しできるから、このままとっておこうと思う。
結晶の形もホントの雪のようだし、下の積もった様子もふわふわで雪のようだよね。
水に、食紅で、赤、青、黄色、変わったところで黒の色を付けてみた。
なかなかきれいでしょ?
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