みんなのラボ コラム
第1回 雪道に塩化カルシウム!
今年は、雪が降る日多いですよね?
昨年のようなドカ雪も困りますが、何回も降ると雪かきが大変で・・・
雪が降ると、松本地方は凍ってしまうので困ります。
そこで、“塩カル(塩化カルシウム)”をまくわけですが、塩カルをまくとどうして雪や氷がとけるのか?
昨年のようなドカ雪も困りますが、何回も降ると雪かきが大変で・・・
雪が降ると、松本地方は凍ってしまうので困ります。
そこで、“塩カル(塩化カルシウム)”をまくわけですが、塩カルをまくとどうして雪や氷がとけるのか?
- 凝固点降下により水を凍りにくくする。
- 塩化カルシウムは水に溶けて発熱する。
お~!サイエンスっぽい!!!

理由:その1
凝固点降下:不揮発性の溶質を溶媒に溶かすと溶媒の凝固点が低くなる現象のこと。
ん~????
つまり、塩化カルシウムが雪にとけて、表面に塩化カルシウムのとけた水ができます。
この、塩化カルシウムの水溶液は、「水が氷になる0℃よりも低い温度でしか凍らない」というのが凝固点降下。
0℃になっても凍らない水(正確には水溶液)ができるわけです。なので、気温が氷点下になっても凍らない。-20数℃くらいまでは大丈夫のようです。
極寒の地では、効かないですね。

理由:その2
発熱反応:塩化カルシウムは、水に溶けるとき発熱します。塩化カルシウムが、水に溶けると塩素イオンとカルシウムイオンに分かれて、水の中を動き回ります。この動きが熱になって温度が上がって、雪を溶かしてくれます。塩カルをまいて氷がとけるプチプチ音。結構楽しい!!!

ちなみに、塩化ナトリウム(塩)も凍結防止と融雪の効果があるんですが、塩化ナトリウムは、水にとけるときに、塩カルのように発熱しないので、即効性はありません。ゆっくり長く効くので、どちらかというと、凍結防止効果のほうが高いかな。
塩カルをまくときは注意が必要で、薬品ですから素手で触らないように。皮膚炎を起こしてしまいます。手が濡れていると発熱するので要注意です。
塩カルは、非常に手軽で便利ですが、塩害を起こしてしまうので使用量は守りましょう。
鉄やコンクリートを腐食してしまうので、この時期、車は下部洗浄をせっせとしましょう。
その他にも、塩化マグネシウムなんかも使われるみたいですが、詳しいお話はまた次回ということで。
これからの雪は、「上雪(かみゆき)」(この言葉、長野県でしか通用しない?)で重くなって大変です。
皆さん、腰痛にならないように・・・
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