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【第4回】テントウムシを知る(3)

前回のコラム、読まれました?

怖かったですね。怖すぎて不評でした。

もうダイジョウブと思いますので、ご安心ください。

ナミテントウのつづきです。

 

〇「害」とか「益」とか、どうでもよろしい

皆さんもご存じでしょうが、ムシを「益虫(えきちゅう)」「害虫(がいちゅう)」に分ける考え方がありますね。もちろん、どっちにも入らない虫もいまして、それは「ただの虫」らしいです。

で、ナミテントウは一般的に「益虫」とされています。ナミテントウが農作物や庭木の「害虫」であるアブラムシを食べて減らしてくれるから、「いい虫=益だ」という考え方ですね。

でも、私はそのような見方は好きではありません。それは、「益虫」は殺さない方がよい虫、「害虫」は殺すべき虫、「ただの虫」はいないも同然、というニュアンスを感じ取ってしまうからです。ナミテントウ自身は「害」でも「益」でもありません。あくまで我々(ヒト)の都合の話です。

ナミテントウ本人(虫)は、自分が「害」か「益」かなんて考えていないでしょう。それは、多くの皆さんとたぶん同じです。一生懸命に生きているだけ、じゃないでしょうか。・・・ナミテントウ、天晴です。

(余談ですが、人間こそ大変な「害獣」だ、と認識されている方もいらっしゃると思います。人間に最も不利益をもたらしているのは、人間でしょうね。)

 

〇テントウムシという「薬」

ちなみに、ナミテントウはしばらく前から、農業の分野で大変注目されているようです。アブラムシを食べてくれますから、農薬の代わりになるということで「生物農薬(Biopesticide)」という表現がされています。テントウムシを農場に放してアブラムシを食べさせることで殺虫剤を減らすことができ、環境や人体にとって良いということです。トップクラスの「益虫」です。どこかへ飛んで行かないように、飛ぶ翅のない「改良タイプ」(!)も作られているそうです。

 

改良かどうかは置いといて、私はこの「生物農薬」という表現に対して物申します。これは、いけません。例えば「クマネズミ」だったら、それは「クマみたい」な「ネズミ」という意味ですし、「狼男」は「オオカミのよう」な「男」なわけで、決してその逆ではありません。その視点でみると、「生物農薬」という表現は「生き物みたい」な「農薬」という意味なわけです。テントウムシを「生き物」の形をした「薬」である、と。テントウムシは我々と同じ「生き物」なんですよ。どう表現しようともちろん自由ですが、根底にある認識には賛同しかねます。こんな扱いは失礼というものです。相手がだれにせよ。

「俺たちは薬じゃねえ」というテントウムシの抗議の声が聞こえてきませんか?

―――うーん、聞こえてきませんかね・・・。

(本文とはあまり関係ありません。)

 

(つづく)

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